FCアビリスタU-15では、 プロ選手を輩出したいと考えているからこそ『人間力』の育成にこだわり、また、プロになれずとも、社会に出てから必要とされる社会性、倫理観、思考力、コミュニケーションスキルを獲得し、次の年代へ送り出す責務があると考えて活動しています。
選手個々を見つめ、一人ひとりがどう伸びていくのかを見極めること
選手が伸びる時期、伸びるタイミングというのは皆違います。焦ると選手をつぶす要因になるので、焦らずじっくりと刺激を与えていくことが大切だと考えています。
その選手の良さ・武器になりえるもの・特徴は何かを探すこと
プロ選手は『これだけは誰にも負けない』『このプレーは絶対的な自信がある』というようなストロングポイントが必ずあります。その良さ、強さ、武器となるものは何かを探求し、自分を表現できる選手にしていくことを目指します。
選手の感性を大切にすること
選手自身の感性を大切にしながら、見ている者がワクワクするような選手、意外性のある規格外の選手が出てきてほしいと考えています。
☆意外性とは…
自分勝手な行き当たりばったりのプレーではなく、相手との駆け引きがあり、相手の裏をかき、チームにとってプラスになる事を指す。
『個々の優れた技術と判断』、そして『創造性・ideaのある良い選手』を出すこと
強いチームでなくても素晴らしい選手はいますし、チームが強いからといって必ずそこからプロ選手が出てくるわけではありません。むしろ平凡な成績しか出せないようなチームのエース格の選手がプロになったり、中学時代全く目立たなかった普通の選手が四苦八苦しながら、考え、努力し、プロになったという話はよく聞きます。
このように、誰がいつ何をきっかけとして急成長をとげるかが分からないからこそ、目先の結果ではなく、『個々の優れた技術と判断』『創造性・ideaのある良い選手』を育成することを重視し、自ら考え伸びていくことのできる選手を育てること、将来伸びるための考える習慣をつけるトレーニングが必要になると考えています。
思考力、コミュニケーションスキルを身に付ける
アビリスタ U-15 では選手ミーティングを大切にし、問題・課題を発見し、解決していく思考力を伸ばすことや、自己を表現すること、他者を受け入れることなど、これからの社会に必要とされるコミュニケーションスキルを磨くことを重要視しています。
練習試合・非公式の大会では、全員交代・全員出場で選手全員の出場時間を確保
中学生年代は体の成長時期におおきな個人差があり、中1から大人と同じような体つきになる選手もいれば、高校・大学生くらいにならないと体が出来てこない選手もいます。そういった才能はあるのに体の成長が遅い選手に対しても、試合経験を必ず積ませるため全員出場を条件にしています。
中学生年代というのは、自分の可能性に最大限チャレンジすることを楽しむことがなによりも必要であると考えています。中学生年代でチームとして結果を出すことよりも、将来を見据えて『個々の優れた技術』と『判断(個人戦術・グループ戦術・試合の流れを読む能力)+idea』を磨くことが大切だと考えます。そのために試合経験を積むチャンスは全員に平等に与えなければいけないと考えています。
公式試合では、その時期、その時点でコンディションの良い選手を起用
チャンスは平等ですが、やはり競争がなければ成長はありません。
メンバー選考基準を満たしている選手の中から、登録メンバー、先発メンバーを決定します。
中学生年代では身体的成長の早い選手のほうが有利ですが、身体的成長の遅い選手でも、その時々でベストパフォーマンスを常に意識し、『自分の良さを出そう』『良いプレーをしてアピールしよう』という強い想いがなければ、成長はありません。
逆に身体的成長が遅い選手が、そのハンデを自覚し『どうすれば自分の良さを発揮できるか?』『 良いプレーをするためにどんな考え方が必要か?』を考えながら頑張ることで、高校生・大学生になってから、体ができてきた時に成功する可能性が高まると思います。
視点を変えれば、中学生年代で身体的に劣っているというのはチャンスかもしれません。いかに工夫する術を身に付けるかです。
良い例が中村俊輔選手、中村憲剛選手だと思います。考え、工夫し、努力を積み重ねた結果、今日の活躍につながっていると思います。
試合に出られないこともプラスの経験に変える
悔しさが自分を変える力になることもあります。なぜ試合に出られなかったのか自問自答することで次の階段へステップアップしていきます。他人のせい、何かのせいにせず自問自答できる能力こそ必要なことだと考えています。
≪意外と多い遅咲きの代表選手≫
・長友 佑都 ・香川 真司 ・中村 憲剛 ・中村 俊輔 ・中澤 佑二など